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#音楽豆知識

導入テキスト「超個人的見解解説」~バイエル編~

まずは老舗「バイエル」

 

「バイエル」はバイエルさん(1806年7月25日獅子座ドイツ生まれ)が作ったテキストです。彼はピアニストで作曲家でまたピアノ講師でもありました。

テキストの特徴としては

①始めはト音記号のみ(ヘ音記号が出てくるのは遅く54番から)

②長調の曲が多い(短調は106曲中6曲)③調号が少ない(黒鍵をあまり使わない)④メロディー+伴奏のシンプルな構成(多声部の曲はほぼ無い)⑤主要三和音を主に使う基本的な和音の伴奏(単純な響きとも言える)

という事で、シンプルなので基本の和声感は定着しやすいが、多種多様な音楽に触れている今の子供たちには、つまらないと思うか、もしかして逆に新しいのか?と言ったところです。

楽譜に関しては、はじめの頃は複雑なリズムが出てこないので、音価をしっかり定着できます。が、ト音記号がかなり続き(両手奏もト音記号でしばらく続きます)ト音記号読みはかなり定着しますが、、ヘ音記号には不慣れになってしまう傾向もあります。(ピアノ曲の左手はほぼヘ音記号ですから、、)

しかしながら、幼児教育や学校教育の資格については、今でもこの「バイエル」を基準にされる事が多く、現在も重要なテキストと言えると思います。バイエルが日本に入ってきたのは、1880年頃だと言われています。その時から、現在まで途切れることなく使用されているということは、存在価値があるからだ、とも言えるかと思います。

しかも現在「バイエル」の楽譜だけで30種類以上(あまりの多さに数えるのを断念してしまいました、、)  「バイエル」おそるべし!!