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#音楽豆知識

導入テキスト「超個人的見解解説」~ピアノひけるよ!ジュニア編~

4回目は「ピアノひけるよ!ジュニア」

このテキストのサブタイトル?にある様に、「知ってる曲でどんどん弾ける」と思います。実際私のクラスでも、ピアノを始める小さい生徒さんは、「知っている曲が弾きたい」とのリクエストは多いです。

さて、テキストは長野で冬のオリンピックが開かれた、1998年が初版です。テキストは①〜③までありレベル的にはバイエル上程度です。このテキストの続きのシリーズで「ピアノひけるよ!シニア」①〜③終了でブルグミュラー25番程度になります。

テキストの内容は [テキスト①]音域は真ん中のドから左右5指以内、両手でメロディーラインを弾く(先生の伴奏付き)     [  テキスト②]ひき続き両手でメロディーラインを弾く(伴奏付き)に加え、ユニゾンの両手奏(先生の伴奏付き)から、両手奏(左手は全音符/二分音符がメイン)    [  テキスト③]右手高いドレミファソ、左手和音I   .IV  .Vのオルタネート伴奏がメイン。音符は八分音符まで。簡単なポリフォニーも経験。

☆知っている曲がそのまま練習曲になっているので、子供達には取り組みやすいのは良い点です。しかし、知っているが故に聞いて探して弾いてしまう傾向もあり、読譜を意識した指導が大切かと思います。(テキストだけでなく、音符カードや五線ノートなどを併用) ☆構成がシンプルで分かりやすく、初めから「意識づけ」をしやすい ☆①②のテキストは先生の伴奏により響きの豊かさを味わえるが、③は伴奏もなく、左手和音が基本 I.V7なので、機能和声は定着しやすいが、一方シンプルな響きとも言えます。 ☆左手伴奏が四分音符メインで(一部八分音符もありますが、、)動きとしては、ゆっくりかもしれません。

 

このテキストの編著者が、まだ幼かったご自身のお子様から「れんしゅう曲きらい、、知ってる曲だけ教えてくれたらいいのに、、」と言われた事がきっかけで作られただけあって、子ども達の知っている曲が多く入っていて、興味を持って取り組めると思います。しかし、このテキストも初版から23年たち、子ども達の歌う歌にも変化があらわれて、「知ってる」という割合も変化しつつあるなぁ、、、と感じる、今日この頃です。